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メディカル・ダイアローグ​

トレーニングコース

あの人が名医と呼ばれるわけ

手紙を書きます

「どうしてこの患者さんは、
 自分の歯を大切にしてくれないのだろう?」

口腔衛生指導をした後の患者さんの口の中をみて、
そんなことを思ったことがありませんか?

以前の私はいつも思っていました。

そういった患者さんの多くはやがて通院も途絶えることがあります。
また自分の都合しか言わない患者さんにも、表面では笑顔を作りながらも内心は

「いったい何が言いたいんだ」
「またその話か。何度も聞いたよ」
「早く終わらないかな」

そんな風に考えている人が多くいます。

なぜこのような話をしているかというと、
“メディカル・ダイアローグ”を学ぶ前の私がそうだったからです。


あなたは、患者さんを本当に理解していますか?

もし、Yesならばこれ以上読む必要はありません。
おそらくあなたはすでに歯科医師・歯科衛生士として大きな成功をしているか、
すでにそれが約束されていると思います。
しかし、少しでも不安がおありでしたら、これからの話はあなたにとって重要です。

​削るのが上手い歯医者がいい歯医者?

一つ質問があります。
あなたは学校で実践的な心理学やコミュニケーション・スキルを教わりましたか?

最近はわかりませんが、私が在学していた頃は全くありませんでした。
いわゆるアナムネのとり方は臨床実習でやりましたが、
今思うとコミュニケーション・スキルについて教わる機会はありませんでした。
コミュニケーションにおいて重要な事の一つにラポールというものがあります。
ラポールとは相互に信頼し、
安心して感情の交流を行える関係が成立している状態です。
効果的なコミュニケーションには必ずラポールが必要です。
医療においてもまずはじめは患者さんとのコミュニケーションから始まります。
よい医療を提供するためにはラポールが必要不可欠であることは、
ご理解いただけると思います。

あなたは、こんな経験はありませんか?


  • 一生懸命患者さんに説明しているのにちゃんと伝わっているという手応えが感じられない

  • 患者さんは口ではイエスといっているのに、どう見ても顔ではノーと言っている



そんなとき居心地の悪さのようなものを感じているかもしれません。
これはラポールがとれていない状態です。

私は数年前に、あるベテランの開業医のオフィスを見学しました。
オフィスはほんとうに普通のオフィスで、
特別な機材があるわけでもありません。
期待していった私は少しがっかりしましたが、
院長先生が私のことを患者さんに紹介すると、その患者さんは

「遠慮なく、そばで見てくださいね。
 XX先生の技術が他の患者さんにも伝わるようにお願いしますね」

と応えてくれました。
その患者さんだけでなく、その日に来院した多くの患者さんが、
たんなる見学の私にもとても気を使ってくれ、
こちらもすっかり恐縮してしまいました。
決して最新の治療をしているわけでも、
高価な材料を使っているわけでも、
オフィスがホテルのように綺麗なわけでもありませんが、
院長先生がものすごいラポールを築いていることに、びっくりしました。

ミルトン・エリクソンの魔法のコミュニケーション

あなたは、ミルトン・エリクソン博士のことをご存じですか?
20世紀初頭の、伝説的なアメリカの精神科医であり、
エリクソンのテクニックは現代の心理療法のみならず、
ビジネスでのコミュニケーション、セールス、広告手法などに大きな影響を与えました。

私はエリクソンのことを知り、さまざまな専門書を漁り、
その神秘的ともいえるコミュニケーション能力に
感嘆しました。
ただどう実践していいか皆目検討がつかず、
途方にくれるだけでした。

そんなとき出会ったのが教育カウンセラーで
ミルトンエリクソン研究家でもある尾谷幸治氏でした。

実際個人レッスンを受けてみて驚きました。

「読むのと習うのとでは全く次元が違う」と。

そこで私は尾谷氏の下で学ぶことに決めました。
学んでいくうちにラポールを作る能力がみるみる高くなっていることに気づいたのです。

尾谷先生の教えてくれたテクニックはとてもシンプルで、
要は「質問をする」、「訊いてみる」ことだけです。
質問をしていくだけで、相手とみるみるラポールが成立していき、
こちらの考えが何の抵抗もなく相手に伝わります。

​問診が臨床を創ることがわかり、私の診療は激変しました。

話をするだけのセカンドオピニオン目的の患者さんも、

昨年だけで4人ほど受付スタッフに「ああ、すっきりした」と言っているのが

私の耳にも聞こえました。

​達人の技

格闘技の試合などで、攻めているようには見えないけど、
いつの間にか相手を思いのままにコントロールして、
試合を支配している選手がいます。
派手なKOで勝つことが少ない代わりに、
負けることもない選手は例外なく上に上り詰めます。
患者さんに何一つ押し付けることなく、ただ質問をしていくだけですが、
いつの間にかコントロールをして、かつラポールも築いていくという方法は、
我々にとってとても簡単でかつ実践的だと思います。

メディカル・ダイアローグ・トレーニングコースで得られること

このセミナーにあなたが参加することで得られることの一部をあげてみます。
あなたは、あることを念頭に、穏やかに質問するたけです。


  • 理解しづらい患者さんの「真の望み」一瞬にして知る魔法の言葉

  • たとえば、インレー脱離が主訴の患者さんに、予防に興味をもってもらうような心理学的テクニック

  • 会話をするだけでいつの間にか、患者さんの口腔衛生行動が変化する技術

  • キャンセルの多い患者さんがいつの間にか優等生になる方法

  • 医療不信の患者さんが、診療室を出るときに不信や不安から開放された状態にする問診方法


全員が一定のレベルに達することを目標にするため、

一クラス4~8名の少人数での開催となります。

ここまでお読みになって、あなたは

「はたして自分が身につけることができるだろうか?」

と思うと思います。

スポーツでもなんでもそうですが、理論は本などで判りますが、
実践するにはトレーニングが必要です。
セミナーに参加しても、練習をしなければ身に付けることは出来ません。
このスキルも同じです。
「メディカルダイアローグ・トレーニングコース」はその名前の通り、
練習をすることにとても重点を置きます。
本だけでは本質はマスターできないように、
スキルも単なるセミナーの講義だけでは身に付きません。
ただし、身につければ、それは一生の財産になり、
診療室だけでなく、あらゆる分野に応用が可能でしょう。

何より私は真剣に患者さんとのコミュニケーションを改善したいと考えている専門家のみに

伝えたいと考えています。
いずれは過去の参加者からの推薦のみ受講可能としていくつもりです。


長い文章をここまでお読みいただき、ありがとうございました。

歯科医師 Junichi Ono
主催:ダイアローグ・テクノロジー

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